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映画メモ+日常

映画の感想やおすすめの映画を紹介

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脳梗塞で全身不随に。そんな状態でも彼が成し遂げたこと。『潜水服は蝶の夢を見る』 映画感想

(*゚∀゚)映画『潜水服は蝶の夢を見る』を見ました

 

実は最近、周囲に脳梗塞で倒れた人がいまして、そんなときふと目に留まったのがこちらの映画でした

 

 

潜水服は蝶の夢を見る

主演:マチュー・アマルリック, エマニュエル・セニエ, マリ=ジョゼ・クローズ

 

あらすじ

 

ファッション雑誌「ELLE」誌の編集長・ジャン=ドミニク(42歳)の実話

ある日、脳梗塞で倒れたジャン

気がつくと、動くのは左目だけ

そんな状況のなか、言語療法士により瞬きの合図でコミュニケーションをとれるように

周囲の協力もあって、瞬きのみで自伝を綴り始めます

 

 

ネタバレしない範囲で、印象に残った場面の一部をメモしたいと思います

 

f:id:MoviE:20170329105308j:plain

時代は1996年

 

雑誌「ELLE」誌の編集長だけあって、とても良い施設で療養していたと思われます

 

実際にジャンが療養したパ=ド= カレー県のベルク海軍病院で撮影されています

 

その病院は遥か昔は結核の子供用の病院で、皇帝ナポレオン3世の妃ウジェニーが後援者だったそうで建物も味があります

 

何度も出てくるテラスは広く、海沿いで静かな場所にある素敵な施設です

 

 

美人な言語療法士アンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)のおかげで、ジャンはコミュニケーションがとれるようになります

 

彼女が話すフランス語のアルファベットはとても心地がよく、フランス語がいかに美しい言葉なのかわかります

 

 

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脳梗塞で全身不随となった、ファッション雑誌「ELLE」誌の編集長・ジャン=ドミニク(マチュー・アマルリック

 

唇の曲がり具合や目の見開き方が演技に見えない!

 

なんでもそうなるような入れ歯をつけているのだとか

 

演じたマチュー・アマルリックは「007 / 慰めの報酬」を見てから好きになった俳優

 

言葉を発してないのに、その目から、全身から、意思が伝わってくる気がします

 

セザール賞(フランスにおける米アカデミー賞)で主演男優賞も納得です

 

瞬きだけで自伝を綴りはじめたとき、ジャンが人生を生き抜こうとしている力強さに心を打たれます

 

それに、ジャンが女性の胸元や足に注目し、ジャンがどんなときも男であり続ける姿にアムール(愛)の国・フランスらしさを感じましたし、ジャンがとても人間味に溢れていて、親しみや共感を覚えます

 

 

 

潜水服は蝶の夢を見る

アカデミー賞4部門ノミネート(監督賞・脚本賞・撮影賞・編集賞)

 

 

【映画を見た感想】 

 

ここからネタバレが含まれる場合があります

 

(*゚∀゚)誰にでもいつかは訪れる「死」ですが、いつどんなカタチで死が訪れるかわかりません

 

ジャンは42歳のときに脳梗塞に倒れ、全身不随となりました

 

それは不幸な出来事だったと思いますが、ジャンは妻や家族、友人とも過ごし、自伝を書きあげ、この世と別れを告げる時間があったことは結果論として幸いだったのではないでしょうか

 

ジャンが妻、子供、父親、友達、愛人などさまざまな人から愛されていることが伝わってきますし、ジャンもまた彼らのことを愛していることがわかります

 

 

彼が書き上げた自伝は世界28カ国で翻訳されています

 

ジャンが当初企画していたモンテ・クリスト伯現代版よりも素晴らしい作品が遺せたのではないでしょうか

 

この世に何か遺せることができたら、それは素晴らしいことだと思います

 

しかし、例え何かを遺せなくても最後まで自分らしく生きれたらそれでいいかなとジャンを見て感じました

 

ジャンが元編集長である彼の生き方として自伝を書いたのは、とても相応しい行為のように思えます

 

そしてジャンの愛人からの電話がかかってきたとき、居合わせた妻に瞬きの通訳をしてもらうジャンの残酷できっぱりとした態度にハッとさせられます

 

ジャンは最後までジャンらしく生きたのでしょう

 

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